エロを恥じない心。

姫様(91歳ババギャル)・母・私の三世代熟女(平均年齢63歳)で、ドキッ!女だらけの年越し大会を終えたはいいが、やることがありません。
格闘技にあまり興味がないのでぼーっと紅白鑑賞。いやあ、一青窈姫咲しゅりに似ているなあ……。いや、姫咲さんのほうがさらに目がでかくて少女マンガ顔だけどね! うんうん! などと、プラウン管の前で独り納得する大晦日でございます。ああ、ムナシス……。


今年の年末は、何年ぶりかでエロビデオの整理をしました。
これまでの私のエロビデオ保存法というのは、無造作に段ボールに詰めてずっと使っていなかった弟の部屋に隠す、というものだったのですが、今年は年末にその弟が結婚したため、正月に帰省した弟と嫁がその部屋を使うかもしれないということになってしまったんですね。さすがにそれはヤバい。新婚さんをうずたかく積み上げられた段ボール(しかも中身はエロビデオ)の中で寝かすわけにはいかんだろうという美しい姉心です。
んで、そのとき整理したビデオを捨てるのも勿体ないので、昨日ブックオフに売りに行ったのですね。
結局あまりの安さに可哀相になり、ほとんど持ち帰ってきてしまったのですけれども、その時買取レジのところでふと思ったことがあります。

どうして私は、こんな場所(昼間のブックオフ)でどこからみてもあからさまなエロビデオを売るのが恥ずかしくないんでしょう。


うーん。たしか高校生の頃、町で一番大きな書店でエロマンガを買うのは恥ずかしかった。大学生の頃、近所のレンタルビデオ屋でエロビデオを借りるのも恥ずかしかった。
なのに、なぜか今はそれほど恥ずかしくない。いったい、いつから俺はこんな恥知らずな……いやもとい、自分の衝動に正直な大人になったんでしょうか。
そんなことどうでもいいじゃないかと言うなかれ。これは重要な問題であります。
なぜなら、女子がAVを観ない(というか観られない)最大の原因というのは「入手する過程が恥ずかしい」せいだと思われるからです。
考えてみると、私がわりと平気でエロビデオ店に入るようになったのは、けっこう本格的にAVを観るようになった数年前から。まあ、心臓に毛の生えてくる年齢になったということもありましょうが、それ以上に、ある程度の本数を観て、女優さんや監督さんの名前や作風を覚えた、AVに関する知識が増えたということが大きいのではないかと思います。
性衝動を満たすというとりあえずの目的を果たし一息ついて、AVの世界・エロの世界にも確実に「良いもの」と「良くないもの」、「真剣に作っているもの」と「手を抜いているもの」があるとわかったら、不思議とそれほど恥ずかしくなくなってきたんですよね。


このことに思いを馳せると、そもそもどうしてAVやエロ本を買うのを恥じねばならないのだ、という根本的な問題にぶち当たります。
だって、考えてみてください。そもそもエロというのは表現の一つの分野なのであります。コメディ映画は面白く、アクション映画はかっこよく、ホラー映画は背筋が凍るほどに怖い、それが身上。同じようにAVはいやらしいのが身上なのです。エロさで人の心を喚起させるのと、笑いで人の心を喚起させるのと、どこが違うというのだ。少なくとも、私はテストの点数が悪い時でも、道端に「エロトピア」が落ちているのを見つけたら明日も頑張ろうという気持ちになったし、友達とケンカした時でも、新聞の深夜映画欄に「エマニエル夫人」があったら少し気持ちがあがってわくわくしたよ!!
あ、まさか、そこの女子!「AVなんて借りるとオナニーしてると思われちゃう……」なんて言わないでしょうね。オ、オ、オ、オ、オ、オナニー上等じゃないですか! 性衝動を突き動かされて思わずオナニーしてしまった、なんていうのは、AVやエロ本にとっては最高の褒め言葉。スタンディングオベーションみたいなものですよ。むしろちんこをスタンディングオベーションだ。(うまい、俺!)


いや、大袈裟なようですけど、本当にそう思うんです。オナニーというすばらしいレジャー、そしてそれをサポートするエロという表現が、なんだか不当に扱われているような気がして34歳独身女子は切ないです。
私はこの世からホラー映画が消えてもそんなに困りませんが、AVが消えたら、非常に非常に困る。また、女優さんにしてみてもそうです。AV女優というのは一般的にはハズカシイ職業だと思われがちなようですが、ものすごいエロいフェラチオができる女優さんというのは、私にとってはものすごいアクションをこなせる俳優と同じ。トレイシーローズ(古い……)=ブルース・リーと言っても過言ではありません。


まあ、実を言うと、本当はまだAVを借りたりエロマンガを買ったりするのはちょっとだけ恥ずかしいんですよ。すみませんね、34のくせに。で、こんなようなことを常に自分に言い聞かせては、なんとかオナネタを入手しているとゆうわけです。ははは。


来年も、いいAV・いいオナネタにめぐりあえますように。