モザイクと流出ビデオ。

先日、ものすごい久しぶりに昔の裏ビデオを見ていたのですが、わたくし、裏ビデ歴17年(中堅どころ)にしてようやくすごい事実に気がついてしまいました。
それは、


「どうやら自分は日本の裏ビデオがあまり好きではないらしい」


ということであります。何度もくどいほどに言っているように、私は洋ピンが非常に好き。その大きな理由の一つに「モザイクが無い。ちんこやまんこが丸見え」ということがあげられるのですけれども、アンチ洋ピンを唱える方はよく「丸見えは風情が無い。煽情感が無い。エロの真髄はチラリズム!」などとおっしゃいます。
まあ、それはそれで一理あるというか、羞恥心を煽って煽って煽りまくる日本のエロのよさは充分に承知しております。でも、個人的にはやっぱり見えてないより見えてるほうが好き。艶やかな陰毛に隠された秘所を想像するより、粘液でぐちょぐちょの肉ヒダのほうによりダイレクトに興奮してしまうんですよね。年食ってスレてきちゃったんでしょうか。
しかし、それだったら日本の裏ビデオだって丸見えじゃん、ということになるのですが、日本の裏ビデオにはそれほどいいイメージがありません。どうしてかというと、たぶんそれは「流出ビデオ」のせいなのです。
「流出ビデオ」というのは、今さら言うのもなんですが、本来は普通にモザイクを入れて流通していたビデオ(単体女優モノが多い)が、いろんな大人の事情でモザイク無しで出回ってしまったというもの。元々は丸見えになることを想定して作られていなかった、だから流出モノというのは単体女優のマンコこそ見えているものの、内容がユルい場合が多々あるのです。
あ、もちろん日本の裏ビデオの中にも流出モノでない、ちゃんと(……ちゃんと?)それべしに作られたものもたくさんあって、そういうものの中には、見たことのない女優だけどマン汁だらだらリアル中出しでエロエロなんていうのもあります。


でも、メイドインジャパン裏ビデオを観ていて、おばちゃん、つくづくこう思いました。
今のモザイクというのは「猥褻なもの(まんこ)」を隠すものではなく、「観たら萎えてしまうもの」を隠すものなのだなあ、と。
流出ビデオを観ていると、よくそういう場面に出くわします。レイプ場面なのに男優のちんこにはコンドームがしっかりはめられていたとか(やけに優しいレイプマンだな、ヲイ!)、「ぐちょぐちょだぜ」とか言ってるくせに会陰部はすっきりサラサラだったとか、あからさまに男優のちんこサイズはそれほどでもないのに「おっきすぎる!」と大騒ぎしてたり、淫乱で売ってる女優なのにゴムしてるとか、今ではさすがに無いけど、その昔はゴムフェラなんてのもあった。
ああ、観たくなかったよ……。むしろモザイクがかかっていてくれれば妄想でなんとかできたのに……。

いくらモザイク無しだとはいえ、ヌケないものを売るこたないだろうと思うのだけれど、やっぱり歴史的に観て日本性裏ビデオの醍醐味というと「あの単体女優のマンコが見える!」といいうことになってしまうみたいですね。まあ、それは俺だって観たくないと言えば嘘になりますけどね、でもそれでいいのかっていう気もするんですよね。
被害妄想かもしれんが、流出モノの裏ビデオには
「単体女優がマンコ見せてやってんだから、本気でヤッてなくたってヌケるだろ。なんだかんだ言ったってお前ら買うんだろ!」

という売り手の気持ちが透けて見える気がするの……。

そういえば、今のAV(セルビデオ)もモザイクがどんどん薄くなっていってます。デジモとかデジエモン(?)とかギリモザとか。観る方にしてみれば小躍りするほどにありがたいことなんですけど、たまーに「もう少しモザイク濃いほうがよかった……」という作品にぶちあたることがあります。あまりにモザイクの性能がよくなったせいで、流出ビデオと同じように「観たらかえって萎えるもの」が映っている場合があるのです!

丸見えビデオに小細工は効かぬもの。流出ビデオの場合のように、純粋にエロさだけを求めるユーザーにとってはモザイクの薄さが裏目に出る場合もあるのだなあと思いました。モザイクの薄さとエロ度をきちんと比例させていくのは、作り手にとってはけっこう難しいことなのかもしれないですね。


※今読み返してみて思ったんですが、洋ピンにはモザイクが無いみたいに書いてあるけど間違いですね。洋ピンにもちゃんとモザイクはあります。モザイクが無いのは「裏洋ピン」でした。しかも違法です。よいこは観ちゃだめです。(でもおばちゃん、モザイクのかかった洋ピンなんてケーブルテレビでしか観たことがないよ……)