ああ、私は森下くるみのファンだ……。

【本日の自慰】
といいつつも、自慰無し週間続行中です。どうしたことか、俺よ……。ぶっちゃけ、こんなにオナニーしないのは15年ぶりです。このままあがっちゃったらどうしよう……( ”・ω・゛)


カンパニー松尾ファンであり森下くるみファンである私が、その企画の存在を聞いてからずっと気になっていた「くるみのブログ」。このたびようやく観ましたですよ。
AVを観ての感想としてはおかしいかもしれないけれど、なんというか、背筋が伸びるビデオでした。
AVサイト「弟よ!」でライターの雨宮まみ嬢も書いてらっさいますが、私も実は最初観たとき言い知れぬ嫉妬心に襲われまして、ああ、こりゃだめだ、オナニーしてる場合じゃねえよ、といったん中断してしまいました。いやはやお恥ずかしい。
で、それはどうしてだろう、と。私も雨宮さんと同じく松尾ファン(しかも松尾監督のセックスのファン。垂れた熟女ケツをしばかれながら「あぁ、いやらしいねぇ。どうしてこんなにスケベなの?」とか言われたい……)であるので、松尾監督とエロいセックスをしている森下さんに対してのジェラシーなのかしら?と思ったのですが、どうもそうでもないみたいなのですね。
なぜなら、いつもだったら松尾監督のビデオを観るとき、どちらかというと私は女優ではなく松尾監督を目で追うんですよ。でも「くるみのブログ」ではそうじゃなかった。途中から森下さんのほうの表情しか観ておりませんでした。嫉妬というより、森下さんの思いがけないエロさにショックを受けたといったほうが正しいかもしれません。あと、カラミ以外の場面で森下さんが素で笑っている場面もなんかこう、胸がギュッとつかまれたような感じになってしまったのだよなあ。なんだろなあ。レズの心持ちとも違うのですよ、微妙に。


まあ、とにかくそんな感じで最初は心をぐらんぐらんと揺さぶられながら見始めたわけですが、一回通して観終えたらそういったジェラシーも緩和されました。んで、もう一度見直したら、これがしみじみとイイんですなー。
雨宮さんも書いているように、森下くるみという人はAV界のカリスマ的な女優で、美人で(俺は間近に顔を見たことがあるが、毛穴がまったくなかったよ!)人気者でといった女性なんですが、このビデオを観ると、それと同時にすごくまっとうな地に足のついた女性だということがわかるんですよ。地に足がついているというのは、欠点が無いとかコンプレックスを感じないほど強いとかいうことではなくて、いち女性としてのエロさとか不器用さとか、そういったものをちゃんと持ちつつも、等身大の自分を認めて、闘ってる? 大袈裟に言うと、そんな感じがするのです。

わたくしがこのビデオの中で一番好きなのは、実はカラミシーンではなく、松尾監督とのハメ撮りの後で森下さんが1人京都を旅する場面。撮影ではちゃんとした旅館やホテルに泊まっていたけど、一人になった森下さんはなんとドミトリーに泊まるんですよ。あの、二段ベッドのある、炊事場共同の、一泊3000円くらいの。口笛を吹きながら、楽しそうに安宿に泊まり、市場でおばちゃんと会話をし、可愛い和小物の店でほんの小さい小物入れを1つ2つ買う。もっといくらでも高いお土産が買えるだろうと思うんだけど、そうはしないところが森下さん。荷物もほんの手提げ鞄1つ。そういえば行きの新幹線には「冷蔵庫の中に残っていたから」と2リットルペットボトルのポカリスウェットを持参し、帰りの新幹線には赤ワインを持ち込んで一人でほろ酔いになりながら旅の余韻を楽しんでおりました。自然体なんですよ。
いいなあ。すごくまっとうで、美しくて、凛々しい。
でもそれだけじゃないんですよね。旅の前にあったある出来事、それからたった数十時間後にした松尾監督とのエロいセックス。仕事ではあるけど、ちょっと恥ずかしくなってしまうくらいのいやらしいセックス。
女としての森下さん。闘ってる森下さん。よく笑う森下さん。これからも現場に携わっていくのが夢だという森下さん。


デビュー8年目・26歳の女優森下くるみの存在は、35歳・ニートの私の背筋を伸ばしてくれる。(あ、そこ、笑わないように! 三十路を笑うものは三十路に泣くのよ!!)
背筋を伸ばすといっても、こう、「アナタもしっかり地に足をつけて闘いなさい!」というような感じではなくてですね、おばちゃんは背筋を伸ばしながらも、次回作のためにあんまり得意ではないダンスを一生懸命練習するくるみちゃんの姿を観てちょっと涙したりもするわけです。ああ、なんかすっかり感情移入しているなあ、俺。くるみちゃんだけでなく、松尾監督の手腕なんだろうな。うん。


カラミ以外のところにばかり触れてしまったけれど、もちろんセックスシーンも今までの森下作品の中でも一番といっていいくらいエロいです。断言してもいいが、素の森下さんはエロい。なんか体つきも妙にいやらしくなってました。
森下さんファンの人にはゼヒゼヒ観ていただきたい一本でございます。「森下くるみ、可愛いけどエロくないんだもーん」という貴兄にも是非観ていただきたい。
あと、よかったら三十路女子かつニートの人も観てくださいね。背筋が伸びるから。
ここだけの話、俺なんて感化されて人生初の一人旅をしてしまいましたよ。やだわ、はずかし。