【シマッタ】anan様はそろそろ「AV特集」をすべき・2【さらに長文】

巷ではワールドカップで大盛り上がりのようですが、おばちゃんにとってのワールドカップといえば、コンビニで売っている「ワールドカップ限定ベビースターラーメン」くらいでしかありません。(実はベビースターマニア。)クロアチア味ってなんだよ! 超食いたいよ!!
そういえば、前回のW杯のとき、友人(♂・新婚)が「W杯に夢中になりすぎて新妻と全然セックスしていない」と言うので、「バカじゃないの? サッカーとセックスはできませんわよ!」と諭したところ、「でも、サッカーでオナニーしろと言われたら俺できるかも……」と返され、言い知れない敗北感を感じたのを思い出しました。サッカーでオナニー? 釜本萌え?(←古い……)


というわけで、どうにかちゃんとUPされていたようですので、昨日の続きをば。
昨日分の日記を読んでくれた「弟よ!」の雨宮さんから「ネット通販の個人情報漏洩を怖がっている女子はいる。それこそanan見つつオナニーもしたくてもじもじしている女子はいるのよ!」というコメントをいただきました。
あー、そうか。また俺は自分=一般女子の勘違いを……( ”・ω・゛)。ヤフオクで平気で裏DVDを買い、ネット通販でローターをダース買いする(注・ローターは消耗品だというのが俺の持論。)三十路女なんてそうはいないか。しまった。
しかし、だとしたら余計にanan様は「AV特集」をすべきだよなあ。そしてanan読みつつオナニーもしたくてモジモジしている女子に、AV買っても平気だよという大義名分を与えてあげるべき。そうすべき。


まあ、それはさておき、昨日の続きです。
今、「オナニー欲もオナニーを必要とする環境も人一倍あるのに、いまだAVを観ていない女子にAVを見せる(売る)にはどうすれば?」と聞かれたら、それに対する私の答えはこうです。


「そういう人は、ほっといたって我慢できなくなって、いつか買う。」


いや、これも自分がそうだったからっていう身も蓋もない理由なんですけども。
でも、男性のAVユーザーで考えてみても、AV雑誌を定期購読して毎月何本もセルビデオを買うようなAVファンはひとにぎりですよね。大部分の一般男子はホットドッグプレスやポパイを愛読し、エロといえば週プレのAV情報を読むくらいで、ズリネタも何本かあるAVを繰り返して観るくらいなんじゃないでしょうか。多分それは女子においても同じだと思うのです。放っておいてもAVに興味を持ってファンになるようなタイプ(つまり、たいへんなオナニー好き)は、男でも女でも同じくらいの割合でいるんじゃないか。で、そういう人たちじゃない、ananを愛読するような一般女子が「性欲はあってセックスもオナニーも適当にしてるけど、AVは観てない」という未知の開拓層なんじゃないか。


体の構造上、女子は男子のように何が何でもオナニーしなくてはならんという切羽つまったものがあるわけじゃありません。でも、だからといって女子に性欲が無いというわけじゃない。レディコミはなくならないし、ananセックス特集は毎年売れているし、出会い系サイトの広告なんか見ると普通に可愛い女の子が「オナニーちょ〜スキだよ!」とか言ってます。(←おい、騙されてるよ!)
というか、そもそも男と女が揃わないとセックスなんてできないんだから、女も男も同等にスケベであると考えるのが自然です。
じゃあ、何故一般女子はAVを買わないのか。


私も女子のはしくれでありますのでなんとなくわかるんですが(実はananだって読んでいる!)、女子の消費活動って男子とは違うんですよねえ……。
一般女子っていうのは、そもそも性にお金を払うようにできていないような気がします。払う必要がないというか。それは社会がそういうふうにできているし、もう何十年も何百年も前から文化・伝統としてそうなのではないかと。
そして、女子型の消費の特徴、それはなんといっても「ムード」であります。女子高生も、OLも、おばさんも、自分である程度自由になるお金を持っている雌の買うものといったら、男子から見たら本当にわけがわからんものばかり。数キロのダイエットのために10万、ヴィトンのバッグに10万、シワを1本消すための美容液に数万、補正下着に数万。
はい、そこで考えてみましょう。大金払ってそんなものを買うのは一体何のためか。そう、女子としての価値を上げるためですね。じゃあ女子としての価値を上げるのは何のためか。……モテるため。モテたら何になる? いい男と恋愛してセックスできる? 「ヲイ、ちょっと待て。だったら出張でもホスト買うか、イケメンが出てるAV買ってオナニーしたって同じじゃないか??」 肩にフケ乗せたスーツを着てソープに行っちゃうカストリ系おっさん思考だとこうなります。いや、まさに正論。
でも、一般女子は違うんですよ。美容液1本買う金でエロエロDVDが10本買えるじゃん! という論理は女子の中では成り立たんのです。
じゃあ何か? 「自分磨き」のためなら湯水のごとく金をかけるのが一般女子なのか? といったら、難しいことに一概にそうでもない。
世間が「今、安くできる手作り無添加化粧水がアリ!」というムードに染まれば、お高い美容液が瓶に半分残っていても平気で安い無添加化粧水を使い出す、それが女子。「おもいっきりテレビ」と「あるある大辞典」で紹介された健康食材が、翌日にはスーパーで軒並み品切れになる、それが女子(というか、おばさん)。
もちろん、自分が何に金を使いたいか、何が欲しいかはっきりわかっている女子もたくさんいます。でも、「せかちゅう」や「ayuの物語」があれだけ売れたのは一部の「読書が趣味」という人以外を取り込んだからに違いないし、なぜ取り込むことができたのかといえば、それは女子の消費ムードに乗っかったからだと思うのです。
傍から見れば、どうでもいいようなものに大金を払う女子は気前がいいように見えるかもしれません。でも、実は女子という生き物は基本的にケチで見栄っ張りです。次の日に会社や学校や井戸端会議で「コレ買った?」「すごくいいわよ☆」という話ができないようなもの、つまり社会性の無いものには案外財布の紐が固い。
AVなんて、その最たるものというわけですよ。


そこでanan様です。夢のような話ではありますが、ananでAV特集をやって、コンビニか本屋でananの隣にAVを置いて売れば、間違いなく女子は買います。そして一旦「AVを買う」という行為に慣れてAVが社会性のある商品になれば、女のほうが男よりもずうずうしいですからね、会社の休み時間にだって平気で買うようになると思います。「どの作品が面白い」なんていうクチコミも、男子の比じゃないスピードで行き交うはずです。
まあ、AVを本屋やコンビニで平積みにして売るなんていうのはいろいろ問題があってアレでしょうけど、ananでセックス特集を組むくらいは将来的に可能なんじゃないかと、おばちゃんなんかは夏目ナナDVDを観て思いましたよ。セックス特集の時だって最初はみんなびっくりしたけど、今は毎年恒例ですもの。女子は踊らされる、いや、自ら踊る生き物なのです。
(しかし余談ですが、なぜセックスはあそこまでやっても恥ずかしくなくて、AVだと恥ずかしいのだろう。私はオナニーしてると思われるより、セックスしてると思われるほうが数倍恥ずかしいのですが……ヘンか。)


何はともあれ、「セックスを楽しむため」という大義名分(?)があったとしても、ananがエロDVDに手を出したのはけっこうな希望じゃないでしょうか。とりあえず、一般女子の手に「夏目ナナが男とセックスしているDVD」が届いただけでも。
それに、ちょっと話はズレますが、「AV OPEN」と「D1-CLIMAX」というAV業界全体を活性化しようというイベントが今開催されているということも、なんだかイイ徴候な感じがしないでもありません。もちろん女子ユーザーの開拓と直接は関係ないですけど、それを主催しているのが、売上や業界内での影響力においては勝っているであろう他の大手メーカーではなく、夏目ナナ森下くるみという2大女優を専属で抱えているSODやドグマだということに意味を感じます。
他にもアイドル並みにキレイで人気のある女優さんはたくさんいるけれど、その中でもAV業界と表の世界(?)をつなぐことができるのは彼女たちだと思うし、彼女たちの持つ清潔感・メジャー感・女子への好感度なんかは、女子ユーザーを開拓するためにはすごく有効な武器だと思うんですよね。
そういったものを持ったメーカーの目が、なんというか、外側? に向いているということが、いいなあと。


むしろ機は熟してきてるんじゃないか。いや、そうでありますように。夏目ナナちゃんのデカ目の乳輪を観、舌ったらずな関西弁を聞きつつ、そんなふうに思ったわたくしなのでした。