AV OPENの授賞式に行ってきますた。

辻仁成は、歌をうたうときは「つじ・じんせい」で、小説を書くときには「つじ・ひとなり」なのだという話を聞きました。うーん、ひとなり……。ひとなりレズビアン……。
ああ、もうこれからは彼の顔を見ても、立派な双乳といきり立つイチモツをあわせもったふたなり少女にしか見えません。ひとなりなのに、ふたなりとはこれいかに!! (すみません、だいぶ暑くなってきたもので……)


まあ、それはさておき。おばちゃん、昨日またパートタイムを休んで六本木ヒルズなんてセレブな場所に行ってまいりました。何しに行ったかといいますと、タイトルを見れば一目瞭然ですわね。SOD主催のAVイベント「AV OPEN」の授賞式を見に行ってきたのでございます!
いやあ、なんつーか、継続は力なりとはよく言ったものですね。毎日毎日、雨の日も風の日もカンジダの日も、こつこつとオナニーをしつづけた甲斐がありました。まさか一介のオナニート六本木ヒルズなどという晴れがましい場所で行われる授賞式に呼んでいただけるなんて思いもしなかったですよ。何かの間違いだとは思いましたが、私に都合のいい間違いなのでありがたく乗らせていただきました。SODの人、どうもありがちょうヽ(´ー`)ノ


会場には、名誉総裁のリリー・フランキー氏とか、女優の蒼井そらちゃん、麻美ゆまちゃん、乃亜ちゃん、紅音ほたるちゃんなんかもいらしていて、オナニートったら眩しさのあまり目がつぶれそうでした。私はといいますと、プレスの方々に混じって、ビールを飲んだり、ビールを飲んだり、女優さんを視姦するのに熱中しているうちに生ハムが片付けられてしまって悔しがったり、どこに載せるアテもない写真を激写しまくったりしていたら、あっという間に2時間が過ぎてしまっておりました……。


というわけで、AV OPENと参加作品についてはSODのAV OPEN公式サイトを、結果については大坪ケムタさんの書いたAll Aboutの速報を参照してくださいませ。
1位は、大方の予想通りS1の「ギリギリハイパーモザイク」で、ああやっぱりなあという感じであったのですが、人気単体女優を山盛り使った作品の中で、SODの500人セックス(リリー・フランキー賞も受賞)やナチュラル・ハイの痴漢○学生のような企画モノが健闘していて面白かったです。反面、私が見てみたいと思っていた平野勝之監督の浮気投稿やWaap・アロマのオムニバスが案外売上がふるっていなかったりもして、ああ、やっぱり売れるものとヌケるものと興味をそそるものとは違うのかなあ、などと思ったりしました。


あと、個人的にすごく目をひいたのはチャレンジステージで1位だった「裸の大陸」。2位の「少女は挿入される生き物」とは売上においてダブルスコアだったそうで、普通にびっくり。面白いとは思うけど、いかにもヌケなさそうな感じのこの作品がダントツの1位とは! いや、パケ写とかタイトルだったら絶対に「少女は……」のほうにいくだろうと思っていたもので。そういうもんじゃないんですねー。
私は貧乏なのでヌキにくそうなものにはお金を払いたくないというのが基本理念であるのですが、セルユーザーというのはそればっかりでもないのだなあと、あらためて思いました。というか、エロに限らず映画やお笑いも含めて「DVDを、レンタルではなく買って観る」という文化はもうすっかり世間に根付いているんですね。猿のようにオナニーできるAVでなくても、観て面白いものであれば買うよ3000円くらいなら、という人はけっこう多いのだなあ。
「裸の大陸」が受賞した後、ナチュラル・ハイのとっちん社長(注・この日ナチュラル・ハイの人たちは全員が正装で、とっちん監督のモーニング姿はまるでギダ・タローのようでした)が、さながら電波少年のT部長のようにダース・ベイダーのテーマにのって乱入し、そのまま監督のサックンさんに目隠し+リュックを装着させて次の海外撮影に送り出すというパフォーマンスを見せたのですが、なんかそのへんにもエロのボーダレス化というか、広がりを感じました。普通に笑っちゃった。面白くて。


いやあ、なんかイイなあ。授賞式、ほんと見られてよかったです。
私は今までなんとなく「ヌケなくちゃ、エロくなくちゃAVじゃない」くらいに思ってまして、それはひとつの真実だと今でも信じてはいるんですけれども、こうやっていろんな種類のAV、いろんな特色のあるメーカーさん、いろんな作り手の方たちを一度に俯瞰してみると、そんなに堅苦しく考えなくてもよいのだなあと、いい感じで力が抜けました。
ナチュラル・ハイの皆さんのポップさとか、企画の面白さ、S1のキレイさ・華やかさ、ドキュメントAVのぐっとくる感じ。どれもアリなんですよね。どれも娯楽。AVは娯楽。オナニーは娯楽。いろいろあっていい。ていうか、いろいろあるからいい。


ずらりと並んだ参加作品を改めて見ていたら、こういう面白いジャンルも、こういう面白い監督もいるのになー、まだまだ足りないよ! あのビデオも参加させてよ! という気分に思わずなってしまいました。
SODのえらいさんのご挨拶によると、第2回も是非開催したいとのこと。次回はさらに多様な作品が参加すると楽しかろうです。
……て、うー、なんとも月並みな感想ですね。でも本当にそう思ったんだもん。
なんか、AVは早送りしないで観よう、とか思いました。